ブログ | ご遺骨の粉骨・洗骨業者

◆粉骨した遺骨を自宅で保管する方法とは

お墓を持たない供養のスタイルが徐々に広まりつつある中、自宅でご遺骨を保管するという方法を選ぶ方も増えてきています。

しかし、ご遺骨はとてもデリケートなものですので、保管は正しい方法で行わないといけません。

今回は、粉骨したご遺骨をどのように保管すればいいのか、正しい方法についてお伝えします。これから手元供養をしようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

遺骨を自宅で保管してもいいの?

自宅で粉骨した遺骨を保管する方法

まず、ご遺骨を自宅で保管することに問題はないのか、ということですが、法律的には全く問題ありませんので、安心してください。

法律に触れるのは、ご遺骨を自宅の庭に埋めてしまうなど、墓地以外の場所に埋葬する場合です。

「墓地・埋葬に関する法律」という法律がありますので、ご遺骨を決められた場所以外に埋めることは禁じられているのです。

この法律により、ご遺骨を埋葬するのは「墓地または納骨堂」と決められているため、自宅の庭などの私有地に埋めることはできません。ご自宅で供養したいからといって、庭に埋めることはしないよう、気をつけてください。

しかし、埋めないで保管するだけなら問題はありません。自宅の一室に置いておくことは違法ではないので、安心して身近で供養ができます。

遺骨を自宅で保管する正しい方法

ご遺骨を自宅で保管するためには、正しい保管方法を知っておいていただきたいと思います。

うっかり、大切なご遺骨にカビが生えたりしないように、気をつけなくてはいけません。

粉骨をしてから保管する

粉骨後の遺骨を自宅保管

ご遺骨は一般的には、骨壷に入れて保管をしますが、そのままですとかなり大きなものになります。

骨壷のサイズは「cm」ではなくて「寸」で表します。標準的なサイズは、関東が7寸(直径が約21cm)、関西が5寸(直径が約15cm)です。

関東はご遺骨の全てを骨壷に入れるのが一般的ですが、関西では全てを納めないこともあり、このような差が生まれます。ただし、地域によって違いもありますので、一概には言えません。

骨壷をじかに見たことのない方が多いと思いますが、6~7寸というのは骨壷の大きさが直径20cm前後ですから、それなりに大きなものです。これをそのまま自宅に置いておくのは、場所もとりますし、生活空間にマッチしない場合もあります。

ですから、保管する前に粉骨して小さくするのです。粉骨をすると容量が1/3~1/6くらいまで減りますので、骨壷も小さなもので済むようになります。

粉骨作業は、専門の機器を備えた業者に依頼しましょう。適切な方法で粉骨をし、きれいに包装してくれます。

ご遺骨の保管に適した場所がある

粉骨をして小さくしたとしても、ご遺骨が「骨」であることには変わりありません。

酸素に触れるとカビが生えやすくなりますので、真空パックにして保管するのがいいでしょう。これは、粉骨業者にお願いすれば、保管に適した方法でパッケージしてくれますので、安心してください。

保管する場所ですが、家の中でも湿気の少ない、風通しの良い冷暗所で保管するのが適しています。

リビングなら直射日光の当たらない、涼しい場所を選んでください。窓から少し離れた、サイドテーブルの上などに置くと良いでしょう。

見た目にも配慮すること

粉骨後の自宅保管の配慮

ご遺骨を自宅で保管する場合は、見た目にも配慮することが必要です。

というのも、家族であったとしても、ご遺骨が家の中にあることに対して、抵抗感を覚える場合もあるからです。

骨壷はいかにも「ご遺骨が入っている」と感じられる入れ物ですから、子供などは怖いとすら感じるかもしれません。

ですから、骨壷そのままではなく、インテリアになじむような形のオブジェなどに収納して、供養されることをおすすめします。

ご遺骨であることを意識させないような入れ物であれば、どなたでも気持ちよく、故人を偲ぶことができるのではないでしょうか。

一部を自宅で保管、あとは散骨するパターンも

粉骨をしたご遺骨は、一部を自宅で保管し、残りは散骨してしまうという方もいらっしゃいます。そうしますと、さらにコンパクトに収納することができますので、スペースもとりません。

ご遺骨は、アクセサリーなどに加工して、身に着けている方もおられます。

遺骨を自宅で保管するときに注意したいこと

自宅でご遺骨を保管する際に、注意してほしい点がいくつかあります。

湿気の多い部屋には置かない

先ほど、ご遺骨は風通しの良い場所で保管してください、とお話ししました。

湿気が多い場所ですと、それだけカビのリスクが高くなってしまいます。

  • 押入れ
  • 洗面所
  • お風呂場の近く

などはカビが生えやすいので注意しましょう。

また、直射日光の当たりやすい窓際は、ご遺骨を保管する場所としては、あまり適してません。

ご遺骨は、高温と多湿が苦手だということを、覚えておいてください。

自分がいなくなった後のことも考えておく

自宅で粉骨した遺骨を保管する意識

最後に考えておいてほしいのが、自分がいなくなった後の、ご遺骨の管理をどうするか、ということです。

自宅で保管するのはいいのですが、お一人暮らしの場合、もし自分がいなくなったら託せる家族がいるか。いない場合には、ご遺骨をどうするかを決めておかなくてはなりません。

  • 親族に保管してもらう
  • 霊園などに自分と一緒に合祀してもらう
  • 散骨してもらう

など、どうしたいかを、ゆかりのある人と、きちんと話し合っておくことをおすすめします。

ご遺骨は正しく保管して気持ちよく供養しよう

大切なご遺骨にカビが生えてしまっては大変です。粉骨は専門の業者に依頼し、丁寧に真空パックしてもらうと安心です。

また、自宅に置いても違和感のないパッケージを選ぶと、リビングなどに置いて保管しても大丈夫でしょう。正しい保管方法を選び、カビなどが生えないように気をつけて、気持ちよく供養なさってください。

この記事の監修者

株式会社Aクルーズ代表「天井 十秋」

天井 十秋

大阪・東京を始め、全国で「粉骨」や「散骨」など葬送事業を10年間以上携わっている天井十秋です。
ご遺骨の専門家として多くの故人様の旅立ちをサポートさせていただいております。
ご遺族様や故人様の想いに寄り添った、丁寧な対応と粉骨をお約束いたします。
ご供養のことでお悩みがございましたら、是非お気軽にご相談ください。

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