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一心寺に納骨ができない!?一心寺への納骨方法と供養について
一心寺とは、大阪市天王寺区にある浄土宗のお寺です。お骨佛、おせがき(お施餓鬼)のお寺として有名です。
宗派を問わず、納骨を受け付けてくれるお寺として人気の高いお寺ですが、令和3年から納骨の受け入れが制限されることになりました。
なぜ制限されることになったのか、どのようなご遺骨なら受け入れてもらえるのか、詳しくお話しします。
また、受け入れてもらえなかったご遺骨はどのようにご供養すれば良いのか、ということについてもあわせてお話ししますので、これから納骨をお考えの方はぜひ参考にしてください。
Contents
明治時代から続く一心寺の「お骨佛」
一心寺の「お骨佛」とは、ご遺骨で作られた仏様のことです。その始まりは、明治20年に遡ります。
まず、「お骨佛」に先立ち、明治になる前の安政3年より、おせがきの法要が行われていました。「おせがき」とは、餓鬼道に堕ちて苦しむ霊に食物などを供養するという意味で、おせがきの法要は冥加料を納めれば、誰でも参加できます。
このおせがき法要の時に、同時に納骨に訪れる方が多かったため、ご遺骨を丁重におまつりするために、「お骨佛」が作られるようになりました。それが明治20年のことです。
「お骨佛」は10年に一度造立され、次回の造立は、令和9年の予定です。通算では14体開眼されました。しかし戦前に作られた6体が焼失してしまったため、現在は8体の仏様がお祀りされています。
納骨されたご遺骨は200万人にもおよび、大阪市の無形民俗文化財にも指定されています。
作られた当初は、ご遺骨の色そのままの、真っ白な仏様ですが、時を重ねるにつれて線香やろうそくのすすによって、色に深みが増してきます。
なぜこのように一心寺の「お骨佛」は人気が高いのでしょうか。一つにはその冥加料にあります。
1~2万円で納骨ができて、お墓を建てることなくいつでも故人をお参りできるようになりますので、お墓の管理がしづらい方でも安心して供養をしてもらえるということ。墓地や墓石を購入するとなると、数百万円の費用がかかりますので、この冥加料で供養ができるのはとてもありがたいものです。
もう一つは、仏様がご遺骨で作られていますので、故人を偲ぶのと同時に、仏様も拝むことができるという点です。仏様を崇拝することとご先祖様の供養が同時にできるのは、一心寺のお骨佛だけでしょう。
令和3年から受け入れ制限へ
一心寺では、「お骨佛」を造立する際、当初はご遺骨の一部が使われていましたが、世相の変化に合わせて全骨も受け入れてくださっていました。
しかし近年、胴骨(全骨)と改葬納骨が増えたことにより、お骨の総量が急増し「お骨佛造立の限界」を超えんとしている事態が深刻化しております。
この為、
令和3(2021)年1月1日以降、納骨の受入れを下記の通りとさせて頂きます。
誠に申し訳ありませんが、一心寺の「納骨とお骨佛造立」を将来にわたって継続するため、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。
このように、納骨の受入れ制限が始まることになりました。
家族のあり方も時代とともに変化し、従来のようなお墓の管理方法が難しくなってきた方も多いと思います。
墓じまいをし、ご遺骨を一心寺に預けて、「お骨佛」にしていただこうという方が増えてきたため、やむなく受け入れを制限せざるを得なくなってきたとのことです。
関西では、骨つぼからご遺骨を出して埋葬する地域もあり、長い間埋葬されていたご遺骨には、土が混ざっているために、「お骨佛」の造立に影響を与えてしまうこともあります。不純物の影響で、きれいな粉末にすることが難しいのです。
そこで、納骨できるご遺骨に制限が加えられることになったのです。
一心寺に納骨するには?
それでは、どのようなご遺骨なら受け入れてもらえるのでしょうか。今後の納骨には、骨壷の大きさなどに条件があります。
小さな骨壷のみ受け入れ可能
受入れ制限はあるものの、以下の大きさであれば、納骨できます。
- 直径9cm以下、蓋の部分を含めて、高さ11cm以下の小さな骨壷
- 1霊につき骨壷1つ
このような条件が付いています。
ただし、墓じまいをした後のご遺骨は、どのような大きさであっても一切受け入れてもらえません。
したがって、改葬受入証明書は発行してもらえませんので、これから墓じまいをご検討の方は、一心寺には納骨ができませんのでご注意ください。
「こころ」の粉骨サービスをぜひご利用ください
一度も埋葬していないご遺骨であれば納骨が可能ですが、小さな骨壷に収まるようにしなくてはなりません。
通常の状態では難しいですが、5寸程度までの骨壷に入ったご遺骨であれば、粉骨することによって3寸の骨壷に入ります。そうすれば、一心寺に納骨することも可能です。
まだ一度も埋葬していないご遺骨であれば、粉骨をし、パウダー状にすることによって納骨できるようになります。また、一心寺に納骨することができるサイズの骨壺をご用意しておりますので「ご遺骨サポートこころ」の粉骨サービスをぜひご利用ください。
一心寺は弊店より徒歩で約10分の距離にありますので、事前にご遺骨をお預けいただき、納骨のお日にちまでにご遺骨を粉骨し、一心寺に納めることのできるサイズにしてお渡しいたしますので、納骨の当日に弊店にてお引取りいただく。もしくは、粉骨作業に要する時間は約1時間程度ですので、納骨の当日に少しお早めに弊店にお越しいただいて、ご遺骨をお預けいただき、約1時間後にお引き取りいただき、その足で一心寺に納骨に行かれる方も多くおられます。
粉骨はご自身でもできないことはないですが、心理的にも時間的にも、大きな負担がかかります。高い技術を持った専門業者に依頼することをおすすめいたします。
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余ってしまったご遺骨の供養方法
ただし、粉骨をして小さな骨壷に収まるようにしても、どうしても収まりきらない部分が出てきます。
その余ったご遺骨は、どのように供養すれば良いのでしょうか?
手元で供養するという方法が一つ、もう一つは散骨するという方法があります。
もしくは、少量をお手元に残し、残りを散骨するという方もいらっしゃいますので、この二つの方法を組み合わせることも可能です。
散骨とは、ご遺骨を2mm以下のごく小さなパウダー状にして、海や山に撒いて自然にかえす供養の方法です。
ただ、山ですと所有者がいますので、散骨できる場所がかなり限られてしまいます。散骨というと、海洋散骨が一般的です。
それも、個人で勝手に浜辺に散骨することはマナー違反となりますし、自治体によっては特定の場所での散骨を条例で禁止しているところもありますので、散骨を専門に行っている業者に依頼して行うと、マナーを守った散骨ができるでしょう。
船をチャーターし、漁場などに迷惑をかけない沖まで出て散骨を行います。
粉骨・散骨はぜひご遺骨サポートこころへ
ご遺骨サポートこころでは「粉骨+散骨プラン」を、40,000(税別)~ご用意しておりますので、ぜひご利用ください。
散骨プランには、
- 代行委託散骨プラン:スタッフが散骨を代行させていただくプラン
- 合同乗船散骨プラン:複数のご家族で乗船し、散骨を行うプラン
- 貸切乗船散骨プラン:ご家族(お一人様も可)、ご親族で船を貸し切るプラン
等がございます。
散骨料金の中に、ご遺骨のパウダー化も含まれておりますので、一度粉骨をし、一部を一心寺へ納骨、残りを散骨するということが可能です。
料金は、代行遺骨散骨プランが40,000円(税別)からご用意しております。こちらのプランには、献花や献水、散骨証明証等も含まれておりますので、大変お得な料金となっています。
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この記事の監修者
天井 十秋
大阪・東京を始め、全国で「粉骨」や「散骨」など葬送事業を10年間以上携わっている天井十秋です。
ご遺骨の専門家として多くの故人様の旅立ちをサポートさせていただいております。
ご遺族様や故人様の想いに寄り添った、丁寧な対応と粉骨をお約束いたします。
ご供養のことでお悩みがございましたら、是非お気軽にご相談ください。