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◆墓じまいとは?費用相場や手続きについて
お墓の管理が難しくなり、墓じまいをお考えの方もいらっしゃると思います。しかし、墓じまいとは具体的にどのような手続きや作業が必要となるのか、費用はどのくらいになるのか、疑問もたくさんあることでしょう。
そこで今回は、墓じまいに関する費用の相場、必要な手続き等について、わかりやすくまとめました。
墓じまいをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
墓じまいとは?
墓じまいとは、今あるお墓を撤去して、更地に戻すことをいいます。
お墓が管理できない状況なのであれば、そのまま放置しておくことはよくありませんので、いっそのこと墓じまいをしてしまった方が良いでしょう。
ただし、それまで墓地に埋葬していたご遺骨を取り出さないといけないため、その後、ご遺骨を別の場所に埋葬するのか、それとも手元で供養をするのかについても、考えておかないといけません。
ご遺骨の行方もしっかりと考えた上で作業に入るのが望ましいです。
ご遺骨サポートこころの「墓じまい・改葬サービス」について
墓じまいに必要な手続き
それでは、具体的にはどのような流れで墓じまいが進んでいくのか、手続きなどについて説明をしましょう。
まずは親族でしっかりと話し合う
墓じまいの手続きに入る前に、とても大事なことがあります。それは、親族でしっかりと、納得がいくまで話し合うということです。
お墓の管理がしづらくなったといっても、折に触れて、お墓詣りをしてくれている親戚の方がいるかもしれませんし、お墓自体をなくしてしまうことに抵抗を感じる方もまだ多いです。
墓じまいは、やってしまってから取り消すわけにもいきませんし、何も知らない親族が、お墓まいりに来た時に「お墓がない!」となると、大ごとになってしまう可能性もあります。
そうならないように、同居の家族だけでなく、親族一同でよく話し合うことが大切です。
もしかしたら、自分が管理をしたいと名乗り出てくれる人がいるかもしれないですし、他に何か良いアイディアが出てくるかもしれません。
墓じまいはいつでもできるので、しっかりと相談して、みんなが納得してから手続きに入りましょう。
墓地の管理先と相談する
墓じまいをすることが決まったら、次は墓地を管理している人と相談します。
- 霊園、共同墓地等:管理事務所
- 寺院:お寺の住職
霊園や共同墓地であれば、公営でも民営でも、管理しているところに墓じまいをする旨を伝えます。作業の日にちなどが決まれば、それを伝えるだけで十分です。
しかし寺院となると、少し勝手が違います。檀家という形で関わってきたので、いきなり「墓じまいをします」というと角が立ちます。そこで、決定事項であったとしても、「管理が難しくなってきたため、墓じまいすることを考えているのですが」というように、相談という形をとりましょう。
跡継ぎがいない等の理由でどうしても難しいということを伝えて、理解を得るようにします。その方が、話がスムーズに進みます。
供養の方法を考える
墓じまいをすることを決めたら、ご遺骨の行方についても考えておかなくてはいけません。
しばらく自宅で供養するという方法もありますが、近くの墓地を探す、散骨をするなどの方法もあります。
今後のことも考えてどうすることが最善の方法なのかを、これも親族含めて相談すると良いでしょう。
解体業者を選ぶ
墓じまいすることと、その後の供養方法が決まったなら、いよいよ解体業者を探します。
一般的には、墓地の近くの石材店にお願いをすることが多いですが、民営の霊園・共同墓地には指定業者がいることがありますので、管理事務所に聞いてみましょう。
公営の墓地の場合には指定業者いませんので、自分で探すことになります。その場合には、一社に聞いて決めるのではなく、必ず数社から見積もりを取って決めるようにしてください。
改葬許可申請書等の手続き
墓じまいをするときには、自治体から改葬許可証もらう必要があります。まずは、「改葬許可申請書」を手に入れますが、窓口でもらうか、自治体のホームページからダウンロードしてください。
その用紙に、墓地の管理者から署名をもらい、必要事項を記入して役所の窓口に提出します。用紙の書き方については自治体によって若干の違いがありますので、必ず事前に確認しておきましょう。
改葬許可証が発行されると、いよいよ墓じまいの作業に入ることができます。
工事の日にちを決めて解体・返還
業者が決まったら、工事の日程を詰めて、魂抜きの法要の日も同時に決めてしまいましょう。
魂抜きの法要とは、閉眼供養ともいいます。お墓に入っているのは単なるご遺骨ではなく、そこには魂が宿っていると考えられています。ですから、そのまま勝手にお墓を移動させたり、撤去したりしてはいけないのです。僧侶に御経をあげていただき、お墓に入っている魂を抜いてから移動させなくてはなりません。
ただし、宗派によって呼び名が違うこともありますので、お寺に確認をしましょう。
法要と暮石の撤去は同じ日でなくてもかまいません。法要を先に済ませておいて、工事は後からでも大丈夫です。
墓石を撤去して、更地に戻れば、墓じまいは終了です。
墓じまいにかかる費用
さて、墓じまいの作業にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
墓じまいでかかる費用は、主にこのようなものがあります。
- 暮石の解体・撤去費用
- 魂抜き法要のお布施
- 離檀料
お墓を解体する費用
墓石を撤去する費用については、およそ30万円前後が相場ですが、暮石の大きさや墓地の広さによっても変わってきます。
一般的には、1平方メートル当たり10万円といわれていますので、広くなるほど費用もかさみます。
ただし、暮石が小さかったり、霊園自体が広く作業のしやすい場所ですと費用が下がることもありますし、お墓につながる道幅が極端に狭い場合や墓石を運び出すのに距離があったり、特別な機械が必要な場合などは費用が上がったりしますので、しっかりと見積もりを取って比較検討しましょう。
お寺や僧侶に支払う費用
お布施としてどのくらい必要か、料金表があるわけではないですし、お渡しするのが初めてだと、いくら包んだら良いのかわからないという人もいるでしょう。
このお布施ですが、「読経代」だと思っている人がほとんどだと思います。しかしお布施の本来の目的は、お寺やお坊さんに感謝の気持ちを表すための「寄付」なのです。
離檀料も、これまでお世話になりました、ありがとうございますという気持ちを表すものです。
ですから、普段お世話になっている方へのお礼の気持ちを示すものとして金額を考えてみますと、相場としては3万~10万円というところでしょう。
離檀料については、これまでどのくらいお世話になっているかにもよって、違ってきます。祖父母の代くらいからなのか、それとも先祖代々のお墓で、長年お世話になってきたのか、年月の長さにもよります。長い場合には、20万円ほど包んでも良いでしょう。
ただ、お寺側から法外な金額を要求されるトラブルも見られます。事前に親戚に話を聞くなどして、相場を調べておくとともに、困った時には弁護士に相談するなどの対応も必要です。
ご遺骨を改葬するための費用
墓じまいをする費用の他に、ご遺骨を改葬するための費用も必要になります。
これは、どの方法を取るかによって、金額にかなりの幅があります。
- 通常の暮石のお墓に埋葬する:100~200万円
- 納骨堂に埋葬する:30~100万円
- 共同墓地に合祀する:5~30万円
- 樹木葬:5~80万円
- 散骨:5~30万円
- 手元供養:1~3万円(粉骨費用)
もし、手元で供養する場合、ずっとお墓の下にあったご遺骨をそのまま家の中に置くことはできません。専門の粉骨業者に依頼し、ご遺骨を綺麗にしてから乾燥させ、粉骨をします。
粉骨をすることによって容量も小さくなり、小さな骨壷やオブジェなどに入れて供養しやすくなります。
墓じまいの費用を抑えるには
墓じまいの費用は数十万円かかりますので、少しでも費用を抑えたいと思うことでしょう。そんな時には、以下のことに気をつけてみてください。
複数の業者から見積もりを取ること
先ほども少しお話ししましたが、一社だけで決めてしまってはいけません。必ずいくつかの業者に見積もりを依頼して、比較しましょう。
ただし霊園の指定業者がいる場合には、相見積もりを取ることができません。しかし、見積もりの金額について質問できないわけではないので、納得がいかない場合には、納得できるまで料金の相談をした方が良いでしょう。
改葬の方法を考えること
墓じまいをした後のご遺骨の行方によっても、かなり費用の幅があります。また同じように墓地を用意し、墓石も買うとなると、数百万円かかってしまいますので、費用を抑えるならば散骨や手元供養をする方法がおすすめです。
もし、どうしても墓地に埋葬したいという場合には、共同墓地など、費用を抑えられるところを探してみると良いでしょう。
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