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年忌法要はいつまで?弔い上げの時期と、そろそろ終わりにしたいときの判断基準


この記事でわかること

  • 年忌法要は三十三回忌を弔い上げとするのが一般的だが、絶対の決まりではない
  • 「周忌」と「回忌」の数え方のルール(回忌の数字=経過年数+1)
  • 一周忌〜五十回忌の一覧と、2026年・2027年の年回忌早見表
  • 三十三回忌が区切りとされる理由(十三仏信仰
  • 浄土宗・浄土真宗・日蓮宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗の宗派別の弔い上げの目安
  • 省略・縮小・併修など、無理なく続けるための現代の選択肢
  • 日程・服装・お布施の相場など基本マナー
  • 弔い上げを機に考えたいお墓や供養の見直し方

「そろそろ七回忌の時期だけど……年忌法要って、いつまで続ければいいんだろう?」

そんなお悩みはありませんか。

葬儀が終わり、四十九日を済ませ、一周忌、三回忌と続いてきた法要。

気づけば何年も経っていて、「このままずっと続けなければいけないの?」と途方に暮れる方も少なくありません。

年忌法要は、長いものでは三十三回忌、さらには五十回忌まで続く場合があります。

ただし、いつまで行うのかは実はそれほど厳格に決まっているわけではなく、宗派や地域、家庭の事情によってさまざまです。

そこで今回は、年忌法要の基本的な意味や数え方から、弔い上げのタイミング、宗派による違いまでをまとめました。

いつまで法要を続ければいいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

年忌法要とは?法事・忌日法要との違いから整理する

まずは、年忌法要とはそもそも何かを整理していきましょう。

そもそも「年忌法要」とは

年忌法要とは、故人が亡くなった後、節目となる年の祥月命日(しょうつきめいにち)に行う追善供養のことです。

祥月命日とは、故人が亡くなった月日と同じ月日を指します。

仏教では、故人があの世で安らかに過ごせるよう、遺族が読経や焼香を通じて冥福を祈ることを「追善供養」と呼びます。

年忌法要はその追善供養のひとつであり、一周忌を皮切りに、三回忌、七回忌と数年にわたって続けていくものです。

法要と法事の違い

法要と似た言葉に「法事」があります。

混同されがちですが、厳密には意味が異なります。

法要とは、僧侶が読経を行い、参列者が焼香する儀式そのものを指します。

一方、法事は、その法要に加え、会食(お斎)などの一連の行事すべてを含んだものです。

つまり、法要は法事の一部ということになります。

「儀式=法要」「儀式+会食=法事」と覚えておくとよいでしょう。

忌日法要(初七日〜百箇日)との違い

法要は、大きく分けて「忌日法要」と「年忌法要」の2種類があります。

忌日法要とは、故人が亡くなった日を1日目として、7日ごとに行う法要のことです。

初七日・二七日・三七日と続き、49日目の四十九日(七七日)が忌日法要のひとつの区切りとなります。

その後、亡くなってから100日目に「百箇日法要」を行います。

年忌法要は、この百箇日法要が終わった後、1年目の一周忌から始まる「年単位の法要」です。

忌日法要が「亡くなってすぐの期間」の供養であるのに対し、年忌法要は「その後も長く続く供養」と理解するとわかりやすいでしょう。

年忌法要の種類と数え方【早見表つき】

年忌法要の種類と数え方【早見表つき】

法要の数え方はやや特殊で、通常の時間の捉え方と少し違います。

「周忌」と「回忌」の数え方の違い

まず、亡くなった翌年(満1年後)に行う最初の年忌法要は一周忌と呼びます。

「周忌」という数え方を使うのは、この一周忌だけです。

二年目以降は「回忌」という数え方に変わります。

回忌は「亡くなった年を1回目として数える」ため、実際の年数より1つ多い数字になります。

たとえば亡くなってから2年後は「三回忌」、6年後は「七回忌」です。

「2年後なのになぜ三回忌?」と混乱しがちですが、「回忌の数字=経過年数+1と覚えると整理しやすくなります。

一周忌から百回忌までの一覧表

年忌法要 亡くなってから
一周忌 1年後
三回忌 2年後
七回忌 6年後
十三回忌 12年後
十七回忌 16年後
二十三回忌 22年後
二十五回忌 24年後
二十七回忌 26年後
三十三回忌 32年後
五十回忌 49年後
百回忌 99年後

なお、二十三回忌・二十五回忌・二十七回忌はすべて行う必要はなく、宗派や地域によってどれを行うかが異なります。

2026年・2027年の年回忌早見表

今年・来年に法要が当たる方のために、亡くなった年との対応をまとめます。

年忌法要 2026年に行う方(没年) 2027年に行う方(没年)
一周忌 2025年没 2026年没
三回忌 2024年没 2025年没
七回忌 2020年没 2021年没
十三回忌 2014年没 2015年没
十七回忌 2010年没 2011年没
二十三回忌 2004年没 2005年没
二十七回忌 2000年没 2001年没
三十三回忌 1994年没 1995年没
五十回忌 1977年没 1978年没

弔い上げはいつ?三十三回忌が区切りとされる理由

弔い上げはいつ?三十三回忌が区切りとされる理由

年忌法要の中でも、最後に行う法要を「弔い上げ(とむらいあげ)」と呼びます。

弔い上げを迎えると、故人はご先祖様の仲間入りをするとされ、以降は個別の年忌法要を行わなくなります。

多くの宗派や地域において、この弔い上げは三十三回忌とされています。

仏教の「十三仏信仰」との関係

三十三回忌が区切りとされる背景にあるのが、仏教の「十三仏信仰」という考え方です。

十三仏信仰とは、死者があの世で十三体の仏・菩薩から審判を受けるという考え方です。

亡くなってから四十九日の間は7日ごとに審判があり、その後も一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、そして三十三回忌に審判を受けるとされています。

三十三回忌の審判を乗り越えると、故人はすべての罪が清められ、ご先祖様として祀られる存在になると考えられています。

これが、三十三回忌を弔い上げとする慣習の根拠です。

また、死後30年以上が経つと故人を直接知る家族・親族がほぼいなくなるという現実的な理由も重なり、三十三回忌が「ひとつの区切り」として定着してきました。

近年は前倒しや省略も増えている

とはいえ、近年は三十三回忌まで続けられる家庭は決して多くありません。

核家族化や高齢化、遠方に住む親族が増えたことなどから、七回忌以降は規模を縮小したり、十三回忌・二十三回忌などで前倒しに弔い上げをしたりする選択をする家庭が増えています。

供養のあり方は心の問題です。

たとえ法要を省略・前倒ししても、問題はありません。

家族で話し合い、無理のない形で続けることが大切です。

宗派別|弔い上げのタイミングの目安

宗派別|弔い上げのタイミングの目安

弔い上げの時期は宗派によって異なります。

迷ったときは菩提寺の住職に確認するのが確実ですが、まずは一般的な目安を一覧で整理します。

宗派 弔い上げの目安 特徴
浄土宗 三十三回忌が一般的 三十三回忌・五十回忌以降の遠忌を手厚く勤める傾向
浄土真宗 三十三回忌が多い(本来は「弔い上げ」の概念なし) 追善供養ではなく仏縁を深める場と考える
日蓮宗 三十三回忌が多い(本来は弔い上げの概念なし) 本来は主催者が亡くなるまで続けるとされる
真言宗 三十三回忌が一般的 地域により五十回忌・百回忌と続く場合も
曹洞宗 三十三回忌が一般的(地域により五十回忌) 禅宗として節目ごとに丁寧に勤める傾向
臨済宗 三十三回忌が多い 格式や地域により五十回忌・百回忌を手厚く勤める場合も

浄土宗の場合

十七回忌の後は、二十三回忌・二十七回忌をそれぞれ行うのが一般的ですが、家庭によっては二十五回忌にまとめて行うこともあります。

その後、三十三回忌をもって弔い上げとすることが多いです。

浄土宗では阿弥陀如来の力によってすべての人が極楽浄土へ往生できると考えるため、「成仏するための追善供養」という意味合いは他宗派と比べるとやや薄いとされます。

しかし、故人を偲び仏への感謝を捧げる節目として、三十三回忌や五十回忌(さらにそれ以降の遠忌)を手厚く勤める傾向があります。

浄土真宗の場合

浄土真宗では「人は亡くなるとすぐに極楽浄土へ行く」と考えるため、追善供養という概念がありません

そのため本来は弔い上げという考え方もなく、年忌法要は「故人を偲び、仏縁を深める場」として行うものとされています。

浄土真宗本願寺派(西本願寺)も、法事は亡き人のためではなく「今生かされている私のために仏法を聞く仏事」であり、故人を起点にせず、生きている限り勤めて仏縁を持つことが大切だと案内しています(浄土真宗本願寺派・よくあるご質問)。

ただし実際には、三十三回忌や五十回忌を節目とする家庭が多いです。

浄土真宗のお墓・供養の考え方は墓じまいの費用〜浄土真宗で永代供養をするにはでも解説しています。

日蓮宗の場合

十七回忌の後、二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、二十五回忌のみ行う場合があります。

日蓮宗には「弔い上げ」という概念がなく、本来は法要を執り行う人が亡くなるまで続けるとされています。

とはいえ、他宗派と同様に三十三回忌を節目とするケースが多くなっています。

真言宗の場合

十七回忌の後は、二十三回忌と二十七回忌を省略し、二十五回忌を行います。

その後、三十三回忌をもって弔い上げとするのが一般的です。

地域によっては、その後も五十回忌・百回忌・百五十回忌と続ける場合があります。

曹洞宗の場合

十七回忌の後は、二十三回忌と二十七回忌を行うか、二十五回忌にまとめて行うかの2通りがあります。

その後、三十三回忌で弔い上げとするのが一般的です(地域によっては五十回忌を弔い上げとすることもあります)。

禅宗である曹洞宗では、年忌法要も「故人を偲ぶと同時に、自分が正しく生きることを仏前で誓う機会」として、節目ごとに丁寧に行われる傾向があります。

曹洞宗の墓じまい・永代供養については墓じまいの費用〜曹洞宗で永代供養するメリットもご覧ください。

臨済宗の場合

十七回忌の後は、地域によって「二十三回忌と二十五回忌」を行うケースと、「二十七回忌のみ」を行うケースに分かれます。

どちらの場合も、一般的には三十三回忌をもって弔い上げとすることが多いです。

ただし、お寺の格式や地域の慣習によっては、その後も五十回忌や百回忌(遠忌)を手厚く執り行う場合もあります。

三十三回忌で完全に法要を終えるかどうかは、事前に菩提寺へ確認しておくと安心です。

法要を省略・縮小してもいい?現代の実態

法要を省略・縮小してもいい?現代の実態

回忌の考え方はお分かりいただけたと思います。

しかし、核家族化などにより、お墓も遠く、法要を続けていくのが厳しいご家庭もあるでしょう。

実際にどのように行われているのかをまとめました。

三回忌で区切りをつけるケース

一周忌と三回忌は親族や知人も招いて行い、その後は個人での供養に切り替えるというご家庭もあります。

「親族を集めての法要は三回忌まで」と決めて、それ以降はお墓参りや仏壇に手を合わせて故人を偲ぶという選択は、決して珍しくありません。

七回忌以降は規模を縮小するケース

七回忌を境に、参列者を家族・近親者のみに絞り、会食も省略するという方法もあります。

七回忌以降は喪服ではなく地味な平服でもよいとされており、自然と規模が小さくなっていくことが多いです。

十三回忌・十七回忌と年を重ねるうちに、家族だけの小さな法要へと移行していくのが、現実的な流れといえるでしょう。

複数の故人をまとめて行う「併修(へいしゅう)」

七回忌以降は、複数の故人の年忌法要を同じ日にまとめて行う「併修(へいしゅう)」が認められています。

たとえば、祖父の十三回忌と祖母の七回忌が同じ年に重なる場合、何度も法要を営むのは大変です。

そこで、どちらかの命日に合わせてまとめて行うことができます。

ただし、注意点が2つあります。

  • 一周忌から七回忌までの法要は、個別に行うことが望ましいとされている
  • 併修できるのは同じ年に行われる法要のみ(今年が祖父の十三回忌、来年が祖母の七回忌という場合は併修できない)

年忌法要を行う際の基本マナー

年忌法要を行う際の基本マナー

年忌法要の基本マナーをまとめました。

日程の決め方

年忌法要は本来、故人の祥月命日に行うものです。

ただし、命日が平日に当たるなど都合が合わないときは、前倒しで行っても問題ありません。

大切なのは「命日より前」に行うことで、命日を過ぎてから行うのは避けるのがしきたりです。

日程は遅くとも2か月前までに菩提寺と相談し、1か月前には確定させるのが理想です。

お盆やお彼岸の時期は寺院が混み合うため、早めの連絡が必要です。

服装のマナー

一周忌・三回忌までは、施主・参列者ともに喪服が基本です。

男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルを着用します。

七回忌以降は、施主側・参列者側ともに地味な色合いの平服(ダークスーツや落ち着いたワンピースなど)で問題ありません。

ただし地域や菩提寺によって慣習が異なる場合もあるため、不安なときは事前に確認しましょう。

お布施・お車代・御膳料の相場

僧侶へのお礼として渡すお布施の相場は、一周忌・三回忌で3〜5万円、七回忌以降は1〜5万円程度が目安とされています。

最後の弔い上げとなる三十三回忌は、5〜10万円程度を包む場合もあります。

お寺以外の会場で法要を行う場合はお車代(5,000円〜1万円程度)を、僧侶が会食を辞退した場合は御膳料(5,000円〜1万円程度)を別途用意するのが一般的です。

お布施の包み方や封筒の書き方は供養料の封筒の書き方・選び方・渡し方で詳しく解説しています。

参列者を何回忌まで呼ぶか

一周忌・三回忌は、葬儀に参列した親族・知人を広く招くのが一般的です。

七回忌以降は家族・近親者のみで行うケースが増え、十三回忌以降は遺族のみで行うことがほとんどです。

何回忌まで誰を呼ぶかに決まりはありません。

施主が中心となり、家族で相談して決めるのが最もよい方法です。

弔い上げ・法要の区切りは「供養の形」を見直すタイミング

弔い上げ・法要の区切りは「供養の形」を見直すタイミング

「年忌法要をいつまで続けるか」を考える時期は、多くの場合、こんな事情と重なります。

  • お墓を継ぐ人がいない、または遠方で管理が難しい
  • 高齢になり、法要やお墓参りの負担が大きくなってきた
  • 親族が集まりにくく、これまで通りの法要を続けるのが厳しい

だからこそ、弔い上げや法要の区切りは、お墓や供養の形そのものを見直す好機でもあります。

供養のかたちは一つではありません。

ご家庭の状況に合わせて、次のような選択肢があります。

法要やお墓の管理を任せたい:永代供養

永代供養にすれば、年忌法要やお墓の管理を寺院・霊園に任せられます。

継承者がいない方や、集まりが難しくなってきた方でも安心です。

永代供養と法要の関係は永代供養は法事をしなくていい?年忌法要の対応や費用の相場で詳しく解説しています。

遠方のお墓を整理したい:墓じまい

お墓が遠い、維持が難しいという場合は、墓じまいをして供養を続ける方法があります。

費用や手続きの流れは墓じまいとは?費用・流れ・注意点をご覧ください。

手を合わせる場を身近に置きたい:手元供養

お墓が遠くても、ご遺骨の一部を身近に安置する手元供養なら、日々故人を感じながら供養を続けられます。

ミニ骨壷やミニ仏壇など、現代の住まいになじむ形も増えています(お手元供養のご案内)。

お墓という形にこだわらない:散骨

ご遺骨を自然に還す散骨という選択肢もあります(海洋散骨)。

手元供養も散骨も、ご遺骨を粉骨してコンパクトにすることで実現しやすくなります。

年忌法要「いつまで」に関するよくある質問

年忌法要「いつまで」に関するよくある質問

Q:年忌法要は何回忌まで行えばいいですか?

一般的には三十三回忌を弔い上げとし、以降は個別の年忌法要を行わないケースが多いです。

ただし絶対の決まりではなく、七回忌や三回忌で区切る家庭もあります。

菩提寺や年長の親族と相談し、家族が納得できる形で決めれば問題ありません。

Q:三十三回忌より早く弔い上げをしても失礼になりませんか?

失礼にはあたりません。

核家族化や高齢化を背景に、十三回忌や二十三回忌で前倒しに弔い上げをする家庭も増えています。

前倒しを希望する場合は、菩提寺に相談して進めましょう。

Q:浄土真宗では弔い上げはありますか?

浄土真宗には本来「追善供養」や「弔い上げ」という概念がありません。

法要は故人を偲び、仏縁を深める場と考えられています。

ただし実際には、三十三回忌や五十回忌を節目とする家庭が多くなっています。

Q:法要をやめたら、故人に申し訳ないでしょうか?

法要は義務ではありません。

回数を減らしても、仏壇の前で手を合わせ、お墓参りを続けることで供養は十分に果たせます。

大切なのは、故人を思う気持ちを持ち続けることです。

まとめ|年忌法要は三十三回忌が目安。無理のない形を選びましょう

年忌法要は、一般的には三十三回忌をもって弔い上げとされますが、宗派・地域・家庭の事情によって異なります。

七回忌で区切りをつける家庭もあれば、三回忌までとする家庭もあり、どちらが正しいということはありません

大切なのは、故人を思い、手を合わせる気持ちを持ち続けることです。

たとえ法要の回数を減らしても、仏壇の前で手を合わせ、お墓参りを続けることで、故人への供養は十分に果たせます。

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この記事の監修者

株式会社Aクルーズ代表「天井 十秋」

天井 十秋

大阪・東京を始め、全国で「粉骨」や「散骨」など葬送事業を10年間以上携わっている天井十秋です。
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