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納骨の基礎知識~納骨式のマナーや準備、流れについて解説

お通夜や告別式に参列したことはあっても、納骨式に参列したことのある人はあまり多くないでしょう。

 

どのような服装をすれば良いのか、香典を持っていくのかなどマナーの点で迷うこともあるはずです。

 

そこで今回は、納骨式におけるマナーについて詳しく解説します。最後までお読みいただければ、納骨式の基本的なことについてよくわかるようになります。

 

納骨式とは?

納骨の基礎知識~納骨式のマナーや準備、流れについて解説

納骨とは、火葬した後のご遺骨を埋葬することを意味します。その納骨を行うために儀式を納骨式といいます。

 

納骨式のタイミングは特に決まりがなく、火葬してすぐに納骨することもあれば、四十九日などの節目に行うこともあります。

 

一般的には

  • 四十九日
  • 百箇日
  • 一周忌
  • 三回忌

などの法要と一緒に行うことが多いです。

 

親族のみで行うことが多いですが、故人様の交友関係が広ければ、友人や知人を招いて行うこともあります。

 

どこまで招待しなければならないかという決まりもありませんので、家族や親族とよく相談して決めましょう。

 

小さな子供などは長時間の法要に耐えられないこともあります。四十九日の法要などには参列するとしても、その後の納骨式までは無理に招待する必要はありません。

 

高齢者にも配慮が必要です。ただし、招待をして来られないのと、最初から招待しないのとでは受け取り方が違います。

 

一応、納骨式があることは連絡し、体調などを考慮して無理に参列していただかなくても大丈夫であることをお伝えしましょう。

 

納骨式のマナー・施主(喪主)と遺族のマナー

納骨式のマナー・施主(喪主)と遺族のマナー

まずは、納骨式を行う側としてのマナーについて解説します。

 

服装のマナー

 

四十九日までは喪服を着るのが基本です。

 

四十九日をすぎると平服でも良いとされていますが、参列者をお招きするなら、施主と遺族は一周忌までは喪服を着るのが一般的です。

 

家族だけの時は必ずしも喪服でなくても構いませんが、あまりカジュアルな服装は好ましくありません。

 

  • Tシャツ
  • ジーンズ
  • サンダル

などの格好は避け、黒やネイビー、ダークグレーなど落ち着いた色味の服装にしましょう。

 

あまり肌を出すことも好ましくありませんので、女性は膝下のワンピース、もしくはスーツが適しています。

 

男性はダークカラーのスーツが無難です。

 

心配な場合は事前に親族と相談し、ドレスコードを決めておくと安心です。

 

納骨式のお布施の相場

 

当日、読経していただく僧侶にお渡しするお布施も忘れずに用意します。現金でお渡ししますので、事前に用意しておきましょう。

 

お布施の金額ですが、お寺との関係性によって変わってきます。あまりお付き合いがないお寺でしたら3万円~5万円程度、古くからお付き合いのあるお寺なら5万円~10万円程度が相場です。

 

その他、お車代として5,000円~1万円、会食に参加されない場合は5,000円程度、まとめてお渡しします。

 

納骨式のマナー・参列する側のマナー

納骨式のマナー・参列する側のマナー

次に、納骨式の案内をもらい、参列するときのマナーについて解説します。

 

服装のマナー

 

施主と同様に、四十九日までは喪服を着るのが基本です。

 

四十九日以降は平服でも良いとされていますが、平服とは普段着という意味ではないことに注意してください。納骨の儀式を行うので、ダークカラーのスーツやワンピースが適当です。

 

女性は華美なアクセサリーや濃いメイクは避け、ナチュラルメイクを心がけます。

 

なお、服装についてはその地域や家庭の考え方もありますので、迷ったら事前に施主に確認しておきましょう。

 

香典の準備

 

納骨式に参列する場合は、香典を用意します。お通夜・告別式とは違い、濃墨で表書きをします。薄墨にする必要ない点に注意してください。

 

表書きは、四十九日以前なら「御霊前」、それ以降は「御仏前」と書きましょう。なお、神道では「御玉串料」または「御神前」、キリスト教では「御花料」と書きます。

 

香典の相場

 

納骨式のみの参列であれば、相場は5,000円程度です。納骨式の後に会食がある場合は、そのお食事分を上乗せして、10,000円ほど包んでおくと良いでしょう。

 

お葬式の後にすぐ納骨式がある場合や、四十九日の法要と一緒に納骨式が行われる場合は、お葬式、法要の香典のみで大丈夫です。法要と別に納骨式の香典を用意する必要はありません。

 

お供え物をお持ちする場合

 

お供物は、基本的に施主が用意するので、参列する人が用意しなくても良いものです。

 

とはいえ、お供物をお持ちしたいという気持ちがあるなら、持っていっても差し支えありません。

 

品物はお花や果物、お菓子が一般的です。金額の相場は5,000円~10,000円程度を目安にしましょう。

 

食べ物をお持ちする場合は、受け取った方が困らないよう、日持ちのするもの、小分けにできるものが理想です。

 

最近は、ものをお持ちする代わりに「御供物料」として、現金をお渡しすることも増えています。相場は5,000円~10,000円程度、親族であれば10,000円~50,000円程度と、関係性を目安にしてください。

 

納骨式の案内をもらったけれど参列できない場合

 

納骨式を欠席する場合は、香典は必須ではありません。お渡ししなくても失礼にはなりませんので、参列できない旨をお伝えすれば大丈夫です。

 

ただ、故人様にお世話になった、何かお送りしたいという場合は香典を郵送または事前に手渡ししても良いでしょう。

 

郵送する場合は、納骨式よりも前に到着するようにするのがマナーです。なお、香典は現金書留でお送りするようにしましょう。

 

施主が納骨式の前に準備しておくこと

施主が納骨式の前に準備しておくこと

納骨式を執り行うにあたり、以下のように準備を進めましょう。

 

日取りを決める

 

まず決めるのは日取りです。納骨式のタイミングに決まりはありませんので、ご自分の都合の良い時期に行ってかまいませんが、僧侶の予定を押さえなくてはなりません。

 

納骨式を行いたい日がお彼岸やお盆など、お寺が忙しい時期にかかる場合は、早めの日程調整が必要です。

 

参列者に連絡する

 

日取りが決まったら、親戚や友人、知人へ連絡します。親しい間柄の方は電話でも構いません。

 

丁寧にするなら、書面でご案内しましょう。

 

なお、参列するかどうかわからない遠い親戚でも、一応お伝えします。中には、参列したいと申し出て来られる人がいますので、納骨式を行うという連絡はしておいた方が無難です。

 

墓石の戒名彫刻を石材店に依頼する

 

納骨する段階で、墓石に戒名が刻んであるようにするため、早めに石材店に「戒名彫刻」をお願いしておきましょう。

 

2~3週間はかかりますので、日取りが決まったら早めに手配します。

 

納骨作業の依頼

 

お墓のカロート(納骨する場所)を開けるだけで納骨できる場合は問題ありませんが、そうでない場合は石材店にお願いしてカロートを開けてもらわなくてはなりません。

 

当日、お墓が開けられない!ということにならないよう、事前に形を確認し、自分たちだけで開けることが難しい場合は、これも早めに石材店に依頼しておきます。

 

会食する場所を決めておく

 

当日どのような流れにするのかにもよりますが、納骨式のあとに会食も行うなら、こちらも早めに準備しましょう。

 

会食の場所にも特に決まりはありません。一般的には霊園の法要室、近くのホテルなどで行います。料理の中におめでたい場に出される食材が含まれないよう、会食する場所に、納骨式の後の会食であることを忘れずに伝えましょう。

 

お供え物や香典返しなどの準備

 

墓前にお供えするもの、参列してくださる方への香典返しも準備します。

 

お供え物は宗派、地域によっても違いますので、お寺に確認しておくと安心です。

 

お花は季節の花、故人様が好きだった花などなんでも良いですが、

  • 香りが強いもの
  • 花粉が落ちやすいもの
  • 棘のあるもの

は不向きとされています。

 

迷ったら仏花を選ぶと失敗しないでしょう。

 

香典返しも早めに準備しておきます。

 

埋葬許可証を忘れずに!

 

納骨するには埋葬許可証が必要です。納骨式の有無に関わらず必要となるものですから、忘れずに用意しておいてください。

 

納骨式の当日の流れ

納骨式の当日の流れ

地方によっても多少差がありますが、納骨式はこのように進んでいくのが一般的です。

 

施主の挨拶

 

施主の挨拶からスタートします。参列していただいたことへの感謝、近況報告、変わらずお付き合いいただいていることに対するお礼を伝え、読経へ移ります。

 

納骨式の後に会食がある場合は、この時点でお知らせしておきましょう。

 

読経

 

僧侶に読経していただいたあとに、墓地に移動します。

 

納骨

 

全員で墓地に移動したら、納骨です。納骨した後にふたたび読経していただきます。

 

関東ではご遺骨を骨壷ごとカロートに納めることが多いですが、関西ではご遺骨を遺骨袋に移してから納めることが多いです。

 

葬儀と同じく、施主、遺族、友人・知人の順で焼香を行います。タイミングは僧侶が合図してくれるはずですのでその指示に従います。

 

ここまでが納骨式となります。参列する人の人数にもよりますが、およそ30分から1時間程度で終わるでしょう。

 

会食

 

納骨式が終了したら、会場を移して会食です。このとき、会場が墓地から遠い場合は、車の手配も忘れずにしておきましょう。

 

無料で送迎してくれるサービスのある会場を選ぶと便利です。

 

会食は参列してくださった方へのお礼の意味もありますし、また、集まった方々がお大河の近況を報告し合いながら故人を偲ぶ場でもあります。

 

会食が終わったら引き出物をお渡しし、納骨式は終了です。

 

まとめ

 

納骨とはご遺骨をお墓に納めることで、そのための儀式を納骨式といいます。

 

納骨式は、四十九日前なら喪服で、それ以降なら平服で参加しても良いですが、ダークカラーの地味な服装にします。なお、親族は四十九日以降でも喪服での参列が基本です。

 

納骨式はいつ行っても構いません。およその日取りを決めたら僧侶との日程調整、石材店への依頼などと同時に行っていきましょう。

 

参列してくださる方々へ失礼のないよう、事前の準備を滞りなく行い、当日の流れも確認しておいてください。

この記事の監修者

株式会社Aクルーズ代表「天井 十秋」

天井 十秋

大阪・東京を始め、全国で「粉骨」や「散骨」など葬送事業を10年間以上携わっている天井十秋です。
ご遺骨の専門家として多くの故人様の旅立ちをサポートさせていただいております。
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