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納骨堂へ預けた場合お墓はどうなるの?
納骨堂は昔からありました。墓地に埋葬するまでの、一時的にご遺骨を安置するところとして、利用されていたのが納骨堂なのです。
しかし最近では、墓地を持って管理をしていく方法よりも手軽で、子供にも負担をかけない方法として、納骨堂を永代供養の場として選ぶ人が増えています。
今回は、納骨堂とお墓の違い、納骨堂にご遺骨を納めた場合、お墓はどうなるのか?ということについてお伝えします。
Contents
納骨堂とは?どうやって供養するところ?
お墓は先祖代々、受け継ぐもの、というイメージをお持ちの方には、納骨堂はどんなところか、想像しづらいかもしれません。
墓地と納骨堂は何が違うのか、供養の方法にも違いはあるのでしょうか。
納骨堂とお墓の違い
納骨堂とは、その名の通り、ご遺骨を納める場所。墓地はご遺骨を直に土に埋めたり、骨壷を墓石の下に安置して供養しますが、納骨堂は骨壷をそのまま保管するスペース、と考えてください。
お墓を建てるには、寺院や霊園の墓地を購入し、その区画を自分たちのエリアとして利用します。墓石を建てたり、墓碑を置きます。先祖代々受け継いでいくことが多く、個人ではなく「家」の単位で保有している土地、といったところです。
それに対して納骨堂は、骨壷を収めるスペースを購入し、永代供養してもらえますので、後継者がいない人でも安心です。個人で入ることもできますし、夫婦、家族単位で入ることも可能です。
ただし、永代供養といっても、未来永劫その場に納められているわけではありません。
三十三回忌などの節目に、合祀墓に移されることが多く、それまでの期間、ご遺骨を保管してくれるということです。
納骨堂とお墓のお参りの方法の違い
納骨堂は室内にありますから、普通の墓地のように、墓石に水をかけたり、周辺を掃除したりすることはありません。
生花も場所によってはNGです。室内ですから、そのまま花が枯れても困るからです。場合によってはローソクやお線香もなしです。
所定の場所でお線香をあげたり、花を飾ったりすることができる場合もありますが、納骨堂のルールによって、お参りの方法は変わってくるということです。
納骨堂の種類
納骨堂は、骨壷を納める場所を購入しますが、その場所にはいくつかのタイプがあります。
ロッカー式
コインロッカーのように、小さなドアがずらっと並んだタイプの納骨堂です。各スペースはその人専用の空間になりますから、中に思い出の品などを入れておくこともできます。やや無機質なイメージはあるものの、1区画20~30万円程度で済むというメリットもあります。
仏壇式
小さな仏壇が並べてありますので、家で手を合わせるような感覚で供養ができるのが仏壇式です。ロッカー式よりもスペースに余裕がありますので、お花や写真などを飾れるところもあります。また、複数人のご遺骨を納めておくこともできますので、小さなお墓がわりになるでしょう。ただし、ロッカー式よりは高額になることと、宗派によっては受け付けてもらえないこともありますので、事前に確認が必要です。
機械式
機械式は、専用のカードなどを使い、必要な時だけご遺骨に降りてきてもらい、お参りするという方法の納骨堂です。機械化されているため、24時間お参りできる納骨堂もあります。
位牌式
費用を抑えたい場合には、位牌式の納骨堂がいいでしょう。位牌を置くスペースのみで、ご遺骨自体は違う場所に安置されているため、スペースが小さい分、安く安置できます。
納骨堂へ預けたら、お墓はどうなるの?
最初に伝えした通り、お墓は墓地を購入して、墓石などを建てるものですが、納骨堂は骨壷をそのままの形で預け、納骨堂にお参りをします。
納骨堂で供養をしているのですから、お墓は要らないことになります。
一時預かりの場合には後ほどお墓に納骨する
ただし、納骨堂には「一時預かり」という方法もあります。
例えば、墓地に埋葬したいけれど、今すぐには用意できないという場合です。
そんな時には、一時預かりという形で骨壷を預かってもらいます。半年、1年という短期間のこともあれば、数年預かってもらうこともあります。納骨堂といいながら、一時的に預かってもらうだけなので、「納骨」したわけではないということです。
料金は基本料金と別に、年間の使用料を支払う形が多く、公営の納骨堂なら使用料は1万円程度で済むこともありますが、施設によってかなり幅があるので、事前に確認した方が良いでしょう。
預けている間に、お墓を用意するなどして、今後の供養の方法を決めます。「やっぱり自宅供養にしよう」ということになるかもしれませんし、散骨にしようという場合も出てくるでしょう。
納骨堂とお墓、供養するならどっちがいい?
きちんとしたお墓を建てて供養するべきか、遠くても先祖代々のお墓に一緒に埋葬した方がいいか、迷う人もいると思います。
今自分に子供がいたとしても、その子達がずっと近くに住んでいる保証はないですし、今後もずっと家族が続いていく保証もありません。
結婚しない人も増えていますので、そうなるとお墓を守る人がいなくなります。
その点、納骨堂なら一定の期間だけ保管してもらい、その後は合祀墓に移されますから、万が一自分のお墓を管理してくれる家族がいなくなっても、無縁仏になる心配はありません。
お墓をどうするかによって納骨堂の利用方法が決まる
納骨堂にご遺骨を預ける前に、お墓をどうするのかを考えておくことが必要です。
いずれお墓を建てるという場合には、納骨堂は一時預かりという形になり、お墓ができれば正式に埋葬、納骨という形になります。
お墓を建てない場合には、納骨堂で永代供養してもらうことになります。
お墓の有無によって納骨堂の利用方法も決まってきますので、将来的にお墓をどうしたいのかを決めてから、納骨堂への預け方を決めるようにしましょう。
この記事の監修者
天井 十秋
大阪・東京を始め、全国で「粉骨」や「散骨」など葬送事業を10年間以上携わっている天井十秋です。
ご遺骨の専門家として多くの故人様の旅立ちをサポートさせていただいております。
ご遺族様や故人様の想いに寄り添った、丁寧な対応と粉骨をお約束いたします。
ご供養のことでお悩みがございましたら、是非お気軽にご相談ください。