ブログ | ご遺骨の粉骨・洗骨業者
◆粉骨や散骨の費用相場とは?
粉骨も散骨も、自分でできないことはありませんが、心理的な負担や安全性を考えますと、専門の業者に依頼してやってもらう方が良いでしょう。
専門の業者に依頼すると高いのでは?と心配になるかもしれませんが、墓地や墓石を購入することに比べると、費用もかなり抑えることができます。
では実際の費用の相場はどのくらいなのか、専門業者がわかりやすく解説します。
Contents
粉骨の費用の相場
粉骨の費用の相場はどのくらいか、全体的な相場としては1~3万円程度です。平均額は2万円くらいになります。
ご遺骨の大きさや、立会いをするかどうか、によっても少し違ってきますので、詳しくお話しします。
骨壷の大きさによる違い
どのようなご遺骨でも一律料金という業者もありますが、一般的には骨壷の大きさによって料金の違いがあります。
3寸程度の小さいものですと1万円前後、6~7寸くらいの大きなものになると2万円前後になります。
立会いをするかどうか
粉骨の作業を全てお任せで依頼する場合と、ご自身も参加して、一緒に作業したい、その場に立ち会いたいという場合は、別途料金がかかる場合があります。
相場は5000円~1万円程度です。時間を必要とする作業ですので、予約制になっているところがほとんどです。もし立会いをしたい場合は、作業に入る前に業者に相談してください。
乾燥の必要があるか
火葬をして、一度もお墓に納めてないご遺骨は、乾いている場合が多いので、そのままの状態で、粉骨することができます。しかし、墓じまいなどで、一度でもお墓に納めたご遺骨を取り出した場合には、湿気を含んでいますので、そのままでは粉骨できません。
一度洗浄し、乾燥させてからでないと、粉骨ができませんので、洗骨・乾燥の費用が追加でかかります。
洗骨と乾燥の費用は、1~3万円程度です。
引き取りに来てもらうかどうか
粉骨業者に依頼する場合、
・自分で持ち込む
・郵送する
・引き取りに来てもらう
という3つの方法があります。自分で持ち込みをすればもちろん送料はかかりません。
郵送する場合は送料がかかりますが、中には送料を業者負担にしている場合もあります。
荷物のように送るのには、抵抗があるという場合、引き取りに来てくれる業者もあります。その場合は出張料と、往復の燃料代、高速代、などの実費がかかります。
パッケージ代
粉骨をしたご遺骨を、そのままお返しするわけにはいきません。きちんと袋に入れて、お返しいたします。
通常の袋代は、粉骨料金に含まれていることが多いですが、粉骨したご遺骨をその後どのようにされるかによって、包装する方法が変わってきます。
例えば、散骨をされる場合には、海にそっと投入した時にそのまま溶けるよう、水溶性の袋にお包みします。この袋も、サービスしてくれるところもあれば、1枚数百円程度の料金が、別途かかる場合があります。
ご遺骨を自宅で保管して手元供養される場合には、長期にわたって保管できるよう、真空パックでお包みします。その袋を桐箱など通気性の良い箱に入れてお返しいたします。その料金がおよそ1,000~2,000円くらいです。
価格に何が含まれているか、きちんと確認しよう
骨壷の大きさにかかわらず、「一律○○円」と表示している業者もありますし、骨壷の大きさによって違う場合もあるので、どのような料金体系になっているのか、料金表を詳しく確認してください。
注意していただきたいのは、表示されている料金に何が含まれているか、ということです。2万円と書いてあったから、それだけだと思ったのに、後から送料やパッケージ代を請求された、などのトラブルにならないように、最初に料金をきちんと確認することが大切です。
良い業者は、わかりやすく、明確に料金を表示しています。
散骨の費用の相場
さて、粉骨をした後は散骨になりますが、散骨も方法によってかなり料金が違いますので、ご自分の希望される方法がいくらくらいなのか、調べる目安にしてください。
海洋散骨の相場
海洋散骨は最も人気があり、散骨の中でもよく知られた方法だと思います。海にご遺骨を撒く方法です。
海洋散骨には3種類あって、船の大きさや乗船する人数によって、費用にも違いが出ます。
◆代行委託散骨
業者に依頼して散骨をしてもらう方法。5万円程度。
◆合同乗船散骨
数組の家族で船をチャーターする方法。1家族あたり、10~20万円程度。
◆貸切乗船散骨
1家族のみで船をチャーターする方法。20万円~50万円程度。
1家族であっても、ごく近いお身内だけで、小さな船をチャーターすればそれほど費用はかかりません。しかし、親戚一同で乗り込む場合、かなり大きな船になるので、50万円ほどかかってしまう場合もあります。
山林散骨の相場
山林散骨は、山にご遺骨を撒く方法です。海とは違い、かなり場所が限定されますので、業者が散骨用に持っている土地に撒くことが多いです。
費用は5~10万円程度と、海洋散骨に比べますとかなり低めになっています。
空中葬の相場
空中葬は、小型飛行機などに乗って空からご遺骨を撒く場合と、バルーンに入れて飛ばす場合があります。
バルーン葬は都市部ではできないため、海の近くなど広い土地のあるところまで移動する必要もあり、費用は20~30万円程度になります。
飛行機から撒く場合は、船のように乗り物のチャーター代と操縦士の手配が必要なため、費用は30~50万円程度と少々高めです。
宇宙散骨の相場
宇宙散骨は、まだまだ一般的な方法とは言い難いものの、日本人でもアメリカまで行って依頼をしている人もいます。
ロケットにご遺骨を乗せて打ち上げるプランですと、50~100万円くらいの費用がかかります。さらに、月面まで運んだり、宇宙探査機に乗せるというプランですと、250万円ほどかかりますので、かなり高額になります。
現地まで行くための旅費もかかりますので、300万円くらいは必要になりそうです。
粉骨も散骨も、自分に合った方法を選ぶのが大事
粉骨費用の目安としては、
- 粉骨のみなら1~3万円
- 立会いするなら5000円~1万円
- 乾燥をするならプラス1~2万円
- パッケージ代が1000~2000円
- 送料などの実費
このくらいを見込んでおけば大丈夫です。プラスアルファがあっても、5万円前後といったところでしょう。散骨の費用は、どのような方法で行うかによって、かなり違いがありますので、予算と相談しつつ、ご家族で納得できる方法を選ぶことが大切です。
粉骨や散骨に関しては、安ければ良い、というものではありませんので、どのようなサービスが料金に含まれているのか、本当に信頼できる専門の業者なのかを、よく調べて依頼するようにしましょう。
この記事の監修者
天井 十秋
大阪・東京を始め、全国で「粉骨」や「散骨」など葬送事業を10年間以上携わっている天井十秋です。
ご遺骨の専門家として多くの故人様の旅立ちをサポートさせていただいております。
ご遺族様や故人様の想いに寄り添った、丁寧な対応と粉骨をお約束いたします。
ご供養のことでお悩みがございましたら、是非お気軽にご相談ください。